JLPT N1MODE BACA

JLPT N1 - 2024年12月

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SESI 14 SOAL

文章の文法 (Tata Bahasa Wacana)

次の文章を読んで、文章全体の内容を考えて、41から44の中に入る最もよいものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
寂しい片耳
澤田瞳子
久しぶりに少し、落ち込んでいる。お気に入りのピアスを片方、落としてしまったからだ。
これが一人で行動している昼間なら、諦めがつくまで探しに戻るが、生憎、紛失に気付いたのは夜。それも編集者の方々に丸一日取材にご同行いただいた末、お疲れさまと入った店であった。
ようやく一息ついていらっしゃる編集者さんたちに、(41)。動揺を押し殺してさりげなく周りを見回し、やっぱりない、と片耳に触れるのが精いっぱい。朝からほうぼう歩き回った後のため、探しに行くのはどう考えても不可能で、そのまますごすごと家に引き上げた。
親しいお店で作っていただいたピアスなので、片方だけ発注するのは難しくない。(42) 自分でも珍しいほど落ち込んだのは、それが三、四年ぶりの落とし物だったからだ。
ピアスホールを開けて間がない二十代の頃は、着用に慣れていなかったため、二、三か月に一度は必ずピアスを落とした。三十代からは徐々にそれが間遠になり、この数年はとんと失敗をしていない。
最初から自分の迂闊さを (43)、何を落とそうともがっかりはしない。もはやそんなことはあるまいと高を括っていただけに、傲慢な自分がなおさら情けなくなる。顧みれば逆上がりも九九も苦手だった子供の頃は、『できないこと』をたくさん抱えているのが当然で、どんなミスをしても平気だった。大人になればなるほど、失敗が怖く、人の眼が気になってきたのは、知らず知らずのうちに自分が『できる』人間と考えるに至ったからかもしれない。
だがそもそも、年を重ねたから失敗をしないというのは、幻想だ。ピアス (44)、最近たまたま落とさない日々が続いていただけで、明日からは毎日紛失を重ねるかもしれない。いや、自分のうっかり具合を考えれば、むしろその方が自然だと自分に言い聞かせながら、私はまだピアスの消えた片耳を撫で続けている。
(注1)発注する:注文する
(注2)高を括る:油断する
(注3)具合:ここでは、程度
1
(41)
1.
気を使えはしない
2.
気を使ってなどいない
3.
気を使わせられはしない
KUNCI
4.
気を使わせてなどいない
2
(42)
1.
それによって
2.
そればかりでなく
3.
それどころか
4.
それにもかかわらず
KUNCI
3
(43)
1.
承知していれば
KUNCI
2.
承知していて
3.
承知していたのか
4.
承知していたかのように
4
(44)
1.
なら
2.
だって
KUNCI
3.
でさえ
4.
といっても