JLPT N1MODE BACA
JLPT N1 - 2021年7月
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SESI 14 SOAL
内容理解(長文) (Pemahaman Teks Panjang)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
そもそも私は、組織内の人間の目標を無理やり一致させる必要はないと思っている。要は、それぞれの目標を達成することが、結果として組織としての目標達成につながればいいのだ。そのために大切なのは、組織の目標と個人の目的に接点を持たせ、双方が最大限の利益を得られるような柔軟性を持った仕組みをつくることである。
ラグビーでいえば、チームの目標はもちろん「勝つこと」である。しかし、チームを構成する選手には、それとは別に、それぞれの目的があるかもしれない。「自分のスキルを向上させたい」「日本代表に入るため」「プロ契約をしてもらうため」「ただ、好きだから」というように……。
こうした個人の目的を無視し、ただ「勝つ」というチームの目標だけのためにプレーを強要してしまっては、チームから活力が失われてしまうだろう。
(中略)
たとえば、職場を選ぶ際に「やりたいことをできるかどうか」「自分の資質や可能性を活かせるかどうか」を第一義(注1)に考えるのは当然であるが、最近の若い人の中には「仕事がおもしろくないのなら、嫌な仕事をするくらいなら、さっさと別の企業に転職したほうがいい」と考える人間が増えているという。自分に関係のあること以外にはまったく興味を示さず、会社全体としての目標達成よりも個人の目的や利益を優先させる人間も少なくないようだ。
①こうした傾向について「最近の若い奴は我慢が足りない」とか「自己中心的だ」と結論づけてしまうのは簡単だ。だが、私はむしろこう考える――会社に対する「価値観」やそこに所属するための「目的」が多様化しているのだと。つまり、かつてのように組織の中で目標が一元化されえなくなったのが「今」という時代なのである。これはよい悪いとか、正しいか正しくないかという以前に、現実なのだ。
であるならば、そうした状況を②嘆いてもしかたがない。むしろ組織にとって重要なのは、彼らをいかに活かしていくかということだろう。「そんな考え方は通用しない」とか「おれの言うことが正しい」と、指導者が旧来(注2)の価値観を押しつけたりしていては、若い人たちはついてこない。離れていくだけである。結果として組織の力は低下してしまう。
それならば、まずはそれぞれの目的を「許容」してはどうか。そのうえで、「共有」すべきはチームの目標であると全員の意志を統一させ、各自の役割を責任を持って果たさせるのである。そうすれば、個人のモチベーション(注3)を下げることなく、チームとしての目標達成につながっていくはずである。それは、これからの組織運営に欠かせないことだと思う。
(注1)第一義に:最も重要なこととして
(注2)旧来の:昔からの
(注3)モチベーション:意欲
1
ラグビーの例で筆者が述べていることは何か。
1.
高い目標を持った選手が集まらなければ、チームの力は伸びない。
2.
勝つことだけをチームの目標にしても、個人のスキルは向上しない。
3.
一人一人の目的を考えず勝つことだけを求めたら、チームは強くならない。
KUNCI4.
一人一人の目的とチームの目標が一致しないと、チームの活力が失われる。
2
①こうした傾向とはどのようなことか。
1.
やりたくない仕事をしようとしない。
KUNCI2.
転職することがよいことだと考えている。
3.
自身の興味や関心が変わりやすい。
4.
自身の資質や可能性を活かす努力をしない。
3
②嘆いてもしかたがないと筆者が考えるのはなぜか。
1.
個人の「目的」と組織の「目的」が一致することはありえないから。
2.
個人の「価値観」や「目的」のよい悪いを考えても、意味がないから。
3.
組織によって「価値観」や「目的」が異なっている時代だから。
4.
組織の中に多様な「価値観」や「目的」を持った人がいる時代だから。
KUNCI4
筆者によると、組織運営のために必要なことは何か。
1.
目標達成のために、意志が統一しやすい組織をつくること。
2.
チームで価値観を共有し、仕事に対する全員の意欲を高めること。
3.
個人の目的を認めて、チームの目標のために役割を果たさせること。
KUNCI4.
個人の目的と組織の目標を一致させて、各自に責任を持たせること。