JLPT N2MODE BACA
JLPT N2 - 2015年12月
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SESI 13 SOAL
内容理解(長文) (Pemahaman Teks Panjang)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
小説家になりたい人には「好きな作家のものを全部読む」という読書法を勧める。好きな、というのは、自分に合っている気がして読みやすく、しかも楽しいというものだ。
いろんな作家をちょっとずつ読む、というのでは、あまり身につくものがない。ベストセラー(注1)になっている話題作をせっせと追いかける、というのは①もっとよくない。
ベストセラーになる小説は、とりあえず何かいいところがあって売れているのだから、読めば参考になるではないかと言うかもしれないが、それを読んで参考にしている人がたくさんいる、ということなのだ。みんなが狙っている方向で、自分もやってみるというのでは、目立つこともないわけである。
(中略)
ひとりの作家(あなたにとって、不思議に肌合いがよく(注2)て楽しめる小説を書く人)の全小説を読んでみるのは、知らず知らずのうちに、その作家の「小説作法」を感じ取ることである。この人は小説を、このように構成するのだ、そこが心地いい(注3)のだ、とわかることである。この人は人間心理を、このように描写する(注4)、この人の社会観はこうである、なんてこともわかる。
②それがわかれば、似たようなものを書くところまであと一歩、なのである。特別にマネして書こうと思っていなかったとしても、書くものは自然と、その作家の作風(注5)と似たものになり、初心者が書いたにしては完成度が高いものになるだろう。
こう反論する人がいるかもしれない。小説を書いて世に発表したいという願望は、自分というものを世間に知らしめたい(注6)ということであって、つまり自己表現欲から出てくるものだ。それなのに、他人の作品をマネているのでは、自分の表現にはならないのではないか。
自己表現欲ことは、確かにその通りである。しかし、慌てないで順に段取りを踏んでいこうではないか。いきなり自分らしさを出したいと考えるのではなく、まずは世間が振り向いてくれるレベルのものが書けるよう、上達する必要があるのだ。
私の書くものには価値があるのだから、世間は注目しなければならない、と思い込んでしまう人が案外いるのだが、それではなかなか読んでもらえない。
だから、まずはうまく書けるようにならなければいけない。
そのための訓練として、ある作家を熟読(注7)しているというのは、大変に有効なのである。
(清水義範「小説家になる方法」による)
(注1) ベストセラー: ここでは、最も売れている本
(注2) 肌合いがよい: ここでは、自分の感覚に合う
(注3) 心地いい: 快い
(注4) 描写する: 表現する
(注5) 作風: 作品に表れた特徴
(注6) 知らしめたい: 知らせたい
(注7) 熟読する: 意味を考えて、よく読む
1
(71) ①もっとよくないとあるが、なぜか。
1.
話題作は次々と変わるので、共通の特徴がつかめないから
2.
話題作となる理由はさまざまなので、参考にならないから
3.
話題作を参考にしても、他者と似た作品にしかならないから
KUNCI4.
話題作ばかり読んでも、作品の本当のよさがわからないから
2
(72) ②それとは何か。
1.
自分の好きな多くの作家の小説作法
2.
自分の好きなひとりの作家の小説作法
KUNCI3.
話題作を書いたいろいろな作家の小説作法
4.
話題作をたくさん書いたひとりの作家の小説作法
3
(73) 筆者によると、小説家になりたい人がまず目指すべきことは何か。
1.
自己表現欲に従って、完成度の高いものを書くこと
2.
自分が書いた作品に自信を持って、世に発表すること
3.
自分らしさが伝えられるようにうまく書くこと
4.
世の中の人に読んでもらえる段階まで上達すること
KUNCI