JLPT N2MODE BACA
JLPT N2 - 2015年12月
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SESI 19 SOAL
内容理解(中文) (Pemahaman Teks Sedang)
次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
人間というのは、自分でわかっていることに関しては手早くポイントだけを取り出して相手に教えて、たくさんの説明をつい省略してしまいがちだ。そのせいで、教わる側が理解しにくくなってしまうこともある。人に教える時には、自分が理解した時点まで戻って丁寧に相手に伝えないと、うまく理解してもらえないのではないか。
また、そのプロセスの中で、教わる側が積極的に質問することがとても重要だと思う。質問をすれば、何を理解していないのか、何を誤解しているのかが、教える側にとてもよくわかるからだ。それに、同じことでも繰り返し説明されることによって、理解が深まるケース(注1)も多い。
個人的には、一回だけの説明で理解してもらえるケースというのは、実はとても少ないのではないかと思っている。また、すべてを教えるのではなく大部分を伝え、最後の部分は自分で考えて理解させるようにするのが、①理想的な教え方ではないかと考えている。
一方的に入ってきた知識は、一方的に出て行きやすい。しかし、自分で体得(注2)したものは出て行きにくい。
小学生に大学の講義を聞かせてもチンプンかんプンな(注3)ように、相手のレベルに合わせて、相手が必要としていることを教えなければ意味はない。それは、非常に微妙な調整を必要とする、②ある種の職人技だ。そんなところが、教える側の大きなやり甲斐ではないかと考えている。
(羽生善治「大局観―自分と闘って負けない心」による)
(注1) ケース:場合
(注2) 体得する: 身に付ける
(注3) チンプンかんプンな: 全てわからない
1
(60) 教える側がよくしてしまうことは何か。
1.
自分がわかっていることは相手にすべて教える
2.
自分がわかっていることは簡単な説明で済ませる
KUNCI3.
自分がよく理解していないことは説明を省略する
4.
自分が理解したのと同じやり方で相手に理解させる
2
(61) ①理想的な教え方とはどのようにすることか。
1.
教わる側に質問をして、理解できたかを確認すること
2.
教わる側と一緒に考えながら、理解させるようにすること
3.
最後にそれまでの内容をまとめて説明し、理解を深めさせること
4.
最後の部分は、教わる側に自分で考えて理解させるようにすること
KUNCI3
(62) ②ある種の職人技とあるが、どのようなことか。
1.
相手が覚えるまで繰り返し教えられること
2.
相手のレベルを超えた内容も教えられること
3.
内容や教え方を相手に応じて変えられること
KUNCI4.
誰でも理解できるような知識だけを選べること
WACANA / STIMULUS SOAL
近年、おもちゃメーカーが大人向けのおもちゃに力を入れ、売り上げを伸ばしている。少子化に伴い、マーケットを大人にまで広げる必要性が出てきたという事情もあるが、この売り上げの伸び方はそれだけでは説明できない。その裏には、大人に「おもちゃを買いたい」と思わせたおもちゃメーカーの戦略がある。
子供の時に欲しいおもちゃをすべて買ってもらえたという人はいないだろう。買ってもらいたかったのにという思いを忘れられず、今でもおもちゃに思いを寄せる大人は意外と多い。おもちゃメーカーはそこに注目した。しかし、大人が子供向けのおもちゃを買うことには抵抗感があると同時に、物足りなさも感じる。大人向けのおもちゃには、大人が買いたくなる工夫が必要だ。例えば、鉄道模型には特殊な素材を使用し、完成後にインテリアとして飾ることができる。組み立て式のミニギターは組み立て後に本格的な演奏も楽しめるし、色使いが落ち着いたカードのゲームは気持ちをリラックスさせる。このように、大人向けのおもちゃには単におもちゃとして遊ぶだけではない他の魅力がある。
また、大人向けのおもちゃは高いものが多い。高くしたほうが価値があると考えられて人気が出ることさえある。一般的にメーカーは商品価格をあまり高く設定できないものだが、大人向けのおもちゃならできる。おもちゃメーカーにとっては魅力的なマーケットである。
4
(63) そこに注目したとあるが、何に注目したのか。
1.
子供の時にあまりおもちゃで遊ばなかった大人が多くいること
2.
子供の時に遊んでいたおもちゃを大人が欲しがっていること
3.
おもちゃへの思いを持ち続けている大人が多くいること
KUNCI4.
おもちゃの中には大人でも楽しめるものがあること
5
(64) 大人向けのおもちゃには、どのような工夫があるか。
1.
遊ぶ目的以外の違ったよさが感じられるようにしてある
KUNCI2.
大人に合わせた高度な遊びができるようにしてある
3.
二つ以上の遊び方ができるようにしてある
4.
何度でも飽きずに遊べるようにしてある
6
(65) メーカーにとって大人向けのおもちゃマーケットの何が魅力的なのか。
1.
子供向けのおもちゃと同様に多く売れる点
2.
昔と同じおもちゃを作れば売れる点
3.
工夫が多ければ多いほど売れる点
4.
価格を高くしても売れる点
KUNCIWACANA / STIMULUS SOAL
今の若い人は、ある程度完備した科学社会に生まれている。携帯電話もカーナビ(注1)も当たり前になった社会である。発展の過程を見ていない彼らは、どういった原理でそれらが機能しているのかを知らない。知らなくても、その恩恵を受けることができる。充電さえしていれば、誰とでもいつでも連絡がつくと信じている。電波がどんなもので、どのような設備によって成り立っているのかを知らない人が多い。十数メートルしか離れていない場所なのに、携帯電話が通じなくなることがあるなんて、考えてもいないだろう。
こういった「科学離れ」については、昔から問題意識はあった。だから、子供たち向けに科学を教育するシステムをいろいろな形で模索(注2)してきた。けれども、僕が感じることが一つある。そういう教育をしているのは、科学が好きな人たちだ。だから、口を揃えてこう言う、「科学の楽しさを子供たちに知ってもらいたい」と。この言葉を聞くたびに、「楽しさ」を押し付けている姿勢を感じずにはいられない。
読書の楽しみを知ってもらいたい。スポーツの楽しさを感じてもらいたい。ほかの分野でも、こういった姿勢は根強い。しかし、科学の場合は、そんな悠長な(注3)問題ではない、と思うのだ。読書やスポーツが嫌いな人は、それをしなくても良いだろう。楽しみは、ほかにいくらでもある。しかし、科学を避けることは、この現代に生きていくうえではほとんど無理なのである。(中略) もはや(注4)、好きとか嫌いで片付け(注5)られるものではない、ということだ。
(森博嗣「科学的とはどういう意味か」による)
(注1) カーナビ: 自分の車の位置を知らせながら道案内する装置
(注2) 模索する: 探し求める
(注3) 悠長な: のんびりした
(注4) もはや: 今ではもう
(注5) 片付ける: 済ます
7
(66) 筆者は、今の若者をどのように見ているか。
1.
科学が発展した社会に生まれたので、携帯電話などの機器のない不便さを知らない
2.
科学社会で育っていても、携帯電話などの機器の原理を知らないで使っている
KUNCI3.
科学の発展過程を知らないため、携帯電話などの機器の進歩が実感できない
4.
科学に関心がないので、携帯電話などの機器を十分に活用していない
8
(67) 僕が感じることが一つあるとあるが、何を感じているか。
1.
科学が好きな人たちだけが、科学の楽しさを教えられるわけではない。
2.
「科学離れ」を防ぐには、科学の楽しさを教えることが大切だ。
3.
科学の楽しさは、子供が簡単に理解できるものではない。
4.
科学教育は、科学の楽しさばかりを強調している。
KUNCI9
(68) 筆者の考えに合っているのはどれか。
1.
現代は科学とかかわらずに生きていくことはできない
KUNCI2.
現代は科学を無理に好きになる必要はない
3.
科学が読書やスポーツより楽しくないのは当然だ
4.
これからは科学嫌いをなくさなければならない