JLPT N1MODE BACA
JLPT N1 - 2024年7月
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SESI 13 SOAL
内容理解(長文) (Pemahaman Teks Panjang)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして、最もよいものを1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
以下は、ある数学者が書いた文章である。
数学というものは、解き方がわかってしまったあとで、力がつくことはない。解き方を身につける前の、まだ解き方のわからない間だけが、力をつけるチャンスである。解けるようになるのは同じでも、それまでのあり方で、力が身につくかどうかが、きまってくる。
それに、おもしろいのも、本当は、まだ解けないで、いろいろと考えている間である。解けなきゃつまらないようだが、それは早く解こうとあせるからで、楽しみは解けるまでのほうにある。解けるようになったあとは、むしろむなしい。だいたい、『答えのわかっている謎』なんて、意味がない。解き方がわからないからこそ、問題の名にあたいするのだ。
もちろん、まったく手がつかないのでは、おもしろくもないが、案外に、多少はわからないでも、うまく頭のなかに飼っておくと、そのうちに馴れてくれて、わかってきたりする。その、だんだん少しずつ、わかりかけというのも、オツなものだ。そのためには、それを飼っておく、頭の牧場がゆたかでなければならない。本当のところは、数学の力というのは、いろいろとわかったことをためこむより、わからないのを飼っておける、その牧場のゆたかさのほうにあるのかもしれない。
とくに、公式などをおぼえるのには、ぼくは反対である。それは簡単すぎて、少しもおもしろくないし、おぼえたものは忘れるものだ。とくに、急いでおぼえたものは、早く忘れる。同じおぼえるにしても、なるべくなら時間をかけたほうが、長持ちする。
(中略)
このごろは、テストでおどされることが多いので、わかること、解けることを急ぐ傾向にある。たしかに、テストなどでは、時間がかぎられているので、急ぐのも多少は仕方がない。しかしながら、時間を制限されたときに急いでできるためには、時間の制限されていないときに、時間を気にしないでやっておいたほうがよい。テストで急ぐためには、テスト以外では急がないほうがよいのである。
どんなやり方でも、わかって、問題が解けるようになる、という結果は同じかもしれない。しかし、ゆったりとやると、そのわかり方にコクが出てくるものだ。そして、その結果に達するまでの道筋を楽しむことで、力がつく。
勉強を楽しむなんて、と思うかもしれないが、それは目的ばかり見てあせるからで、楽しむ気になれば、なんだって楽しめるものだ。
(注1)手がつかない:ここでは、できない
(注2)オツな:ここでは、おもしろい
(注3)おどされる:ここでは、早く問題を解かされる
(注4)コク:深み
1
数学の問題を解くことについて、筆者の考えに合うのはどれか。
1.
早く解けなくても、解き方を身につけることが大切だ。
2.
解けても解けなくても、問題に取り組むことが大切だ。
3.
解けなかった問題が解けるようになったらおもしろくなる。
4.
解き方のわからない問題を解こうとすることに意味がある。
KUNCI2
頭のなかに飼っておくとはどういうことか。
1.
わかる問題を手がかりにして、わからない問題を考えること。
2.
わかる問題とわからない問題を、頭のなかで区別しておくこと。
3.
わからない問題をわかるまで解き続けていること。
4.
わからない状態のまま、問題を頭のなかに残しておくこと。
KUNCI3
筆者によると、どのように勉強すればよいか。
1.
結果を急がずに、考えることを楽しむ。
KUNCI2.
結果に達することができれば、どんなやり方でもよい。
3.
目的を忘れないで、あせらずに勉強を楽しめばよい。
4.
自分に合ったやり方を探して、時間を気にせず取り組む。