JLPT N1MODE BACA

JLPT N1 - 2017年12月

Kunci jawaban resmi dan pembahasan lengkap ditampilkan langsung untuk eksplorasi materi.

Detail Paket
SESI 14 SOAL

主張理解 (Pemahaman Opini Penulis)

次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
このところ、「〇〇倫理」という言葉をしばしば耳にする。マスコミでは、政治倫理、企業倫理、メディア倫理などといった言葉はおなじみのものだろう。そうした言葉は、なにか問題が起きたときの掛け声のようなもので、空疎(注)な常套句にすぎないのかもしれない。だが、漠然と、倫理といったものが必要だという気分が漂っているのは、事実であるように思う。
そうした雰囲気を受けて、倫理学では、応用倫理学と呼ばれる分野が急速に成長し、さまざまな倫理が提唱されつつある。たとえば、生命倫理、環境倫理、ビジネス倫理に始まって、情報倫理、工学倫理、スポーツ倫理、さらには、遺伝子倫理、脳神経倫理、ナノ倫理、ロボット倫理といった具合に、言葉を見ただけでは、内容がにわかには想像しにくいものまで登場している。「なんでも倫理症候群」とでもいいたくなるほど、「〇〇倫理」が大はやりなのだ。どうやら、現代は「倫理的な時代」らしいのである。
こうした倫理ばやりは、わたしのように哲学や倫理学を専攻する人間にとって、必ずしも喜ばしい事態であるわけではない。それは、倫理が空気のようなものだからだ。
普段、わたしたちが生活しているときに、空気を吸っていることをとりたてて意識などしない。生きていく上で空気が必要なことはわかってはいても、希薄になって、息苦しくでもならない限り、空気は意識されたりはしない。
倫理には、それと似たところがある。倫理がさかんに語られるのは、社会がそれまで通りにはいかず、息苦しくなっているような時代である。少なくとも歴史を振り返ってみると、「倫理的な時代」はいずれも価値観の大きな変動期にあたっていた。つまり、それまで当然だと思っていた考え方や生き方が大きく揺らぎ、どう考え、どう生きたらよいのかわからないようなときに、倫理は求められてきたのだ。わたしたちが生きている現代は、そうした時代である可能性が高い。
この場合、一番の問題は、変動期の人間には、先が容易に見通せないことである。現在は、過去の歴史的な事例とは違って、どのような結果が待ち受けているか、あらかじめ知ることはできない。わたしたちは、そうした不確かさのなかで、現在を生きていかざるをえない。
もちろん、こうした事態を、わたしたちが新たな未来を切り開くのだと、積極的にいってみることはできるかもしれない。しかし、そうした積極的な態度や発言が簡単にはできないのが、「倫理的な時代」なのだ。とりあえずできるのは、なにが起きつつあるのか、どのような問題が出てきているのかを知り、考えていくことである。それが、現在を生きるということであるはずだ。
(注)空疎な常套句:ここでは、中身のない形だけの言葉
1
そうした雰囲気とあるが、どのようなことか。
1.
社会が倫理を求めている。
KUNCI
2.
マスコミが倫理の必要性を訴えている。
3.
倫理学の価値が見直されつつある。
4.
倫理学が他の分野に応用され始めている。
2
倫理と空気の似ている点について、筆者の考えに合うのはどれか。
1.
実体がわかりにくいので、意識されない。
2.
生きていく上で、常になくてはならない。
3.
必要だと感じなければ、意識されない。
KUNCI
4.
必要になっても、すぐには意識されにくい。
3
筆者は「倫理的な時代」をどのような時代だととらえているか。
1.
新たな価値観が生まれ、社会に受け入れられている。
2.
従来の価値観が通用しなくなり、人々が生きる方向性を見失っている。
KUNCI
3.
倫理の価値が再評価され、次の世代に積極的に倫理を教えている。
4.
倫理自体に価値がないと考えられ、社会が大きく揺らいでいる。
4
筆者は「倫理的な時代」を生きる人間にできることは何だと考えているか。
1.
積極的に発言し行動すること
2.
現在の経験を将来に生かすこと
3.
現状の問題を把握して考えること
KUNCI
4.
未来を切り開く方法を考えること