JLPT N2MODE BACA
JLPT N2 - 2019年07月
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SESI 13 SOAL
内容理解(長文) (Pemahaman Teks Panjang)
次の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
正しい仕事の任せ方というのは、一体どのようなものだろうか。
理想的なのは、部下の実力よりも少し上のレベルの仕事—部下が何とか自分の力で判断・実行することができ、ときには(注1)小さな失敗を招くであろうレベルの仕事を任せることだ。
そういう仕事を、段階的にレベルを上げながら与えていくことで、部下は着実には仕事力を磨いていくのだ。ところが、そのような仕事を部下に与えたとしても、日本の会社では、「ホウ・レン・ソウ」 (報告・連絡・相談)などといって、上司がいちいち部下の仕事に干渉し(注2)がちだ。そして結局は、部下に自分の力でハードル(注3)を乗り超えさせないことが多い。
たとえば、あるプレゼン資料を部下につくらせるとする。日本の会社の多くの上司は、全体像を示さず、ただ「こういうものをつくれ」と部下に曖昧に命じ、持ってこさせる。
そして「ここをこう直せ」と要求し、部下はその意図がわからないまま上司の指示通りに修正をする。そんなことを何度も繰り返す。その結果、部下に身につくのは、エクセルやらパワーポイント(注4)の操作法だけ、ということになる。これでは、レベルの高いプレゼン資料を自分で考え、つくり上げる力はつかないだろう。
そうではなく、「この資料は、こういう目的で、こういう相手に対して、このように説得するために使用するものだ」という全体像を事前に明確に説明すべきだ。
その上で、見本を見せて、あとは部下の創意工夫(注5)に任せ、部下に最善だと思う資料ができるまで口出しはしない(注6)ことだ。
結果的に出来上がるものが、上司の想定するものと違うこともあるだろう。しかし、その資料をつくる意図、全体像がつかめていれば、なぜいけないのか、どこが悪いのか、どう修正すればよくなるのかがわかるし、上司からの修正指示に納得もできるし、学ぶこともできる。
部下は、「いや、そういう目的なら、自分だったらこうするけどな・・・・・・」と思うかもしれない。それならそれでいいのだ。そういうことを積み重ねながら、最終的には、部下は自分なりの仕事のやり方を確立(注7)していくはずだ。上司では考えられなかったようなレベルの高い資料を作ることも、いずれはあるかもしれない。
繰り返すが「部下を教育するのが上司の役目」というのは間違っている。部下を育てるのは「仕事」そのものであり、その仕事をするための「場を与える」のが上司の役目なのである。
(注1)ときには: 場合によっては
(注2)干渉する:ここでは、必要以上に関わる
(注3)ハードル: 障害
(注4)エクセルやらパワーポイント: コンピュータのソフト
(注5)創意工夫: 新しいアイデアや工夫
(注6)口出しはしない: ここでは、何も言わない
(注7)確立する: ここでは、しっかり身につける
1
(69) そういう仕事とはどのような仕事か。
1.
上司の助けがあれば、大きな失敗をしないような仕事
2.
部下が自身の力で問題なくできるような仕事
3.
失敗する可能性があっても、部下自身がしたいと思うような仕事
4.
実力を超えているが、部下自身で最後までできるような仕事
KUNCI2
(70) 筆者によると、上司が部下にプレゼン資料を作成させるときに大切なことは何か。
1.
事前に見本を見せて、部下のわからない部分を教えること
2.
事前に全体像を示したら、あとは部下に任せること
KUNCI3.
部下のアイデアを取り入れた上で、最善の方法を指示すること
4.
最初から完成まで何も言わず、自分のやり方でさせること
3
(71) 筆者によると、上司としてするべきことは何か。
1.
部下が仕事を通して成長できるような状況をつくること
KUNCI2.
部下が最終的に自分の力で仕事ができるように教育すること
3.
部下が上司を追い越せるようなレベルになるまで育てること
4.
部下が上司の仕事のやり方を学べるような環境を整えること