JLPT N2MODE BACA
JLPT N2 - 2019年07月
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SESI 19 SOAL
内容理解(中文) (Pemahaman Teks Sedang)
次の (1) から (3) の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
本を読むことは、かつて生きた優れた人の言葉を聞くということ、読むとは、基本的に人の話を聞くことです。学ぶことの基本行為も「聞くこと」です。
しかも、本を読むことが生きている人類から話を聞くことと同じとらえられれば、その読みは一層リアル(注1)になるはずです。例えば、本居宣長を読むのでもゲーテを読むのでも、僕らが生きているかのようにして読める人の方が、生の声として聞こえてくるからより一層リアルです。
ですから、「聞く構え(注2)」ができている人は、より良く学べることにもなります。
逆に、聞く構えがないと、相手から成長がない人と見られてしまいます。言い換えれば、「聞く気がない」と受け取られてしまうと、会社でも学校でも「この人は見込み(注3)がない」と思われてしまうのです。
こんなふうに、学ぶ姿勢は現実の生活において、私たちの根本的な評価に関わってきます。
学ぶことは、優れた人の話を聞いて自分を修正していくこと、あるいは、その人に憧れを持ち、その人によって自分の新たな目標が見え、歩むべき方向性が決まることです。そして、本や人の話の中から具体的なアドバイスを得て、自分の生活の中にある種の学びの習慣をつくっていく。だからこそ、読書を学びの基本にするとよいのです。
本を読まないということは、いわば膨大な数の賢者(注4)たちから、あらかじめ見放されて(注5)しまっているということです。
(注1)リアル: 現実的
(注2)構え:姿勢
(注3)見込み:可能性
(注4)賢者:優れた人
(注5)見放される: ここでは、無視される
1
(58) 筆者によると、本はどのように読むといいか。
1.
書かれていることを、現実の話として読む。
2.
書かれていることを、作者と同じ気持ちになって読む。
3.
書かれていることを、前に聞いた話と比べながら読む。
4.
書かれていることを、話を聞いているような気持ちで読む。
KUNCI2
(59) 「聞く構え」ができていない人について、筆者はどのように述べているか。
1.
人の話を聞いてもすぐに忘れてしまう人だと思われる。
2.
人の話を聞いて学ぼうという気がない人だと思われる。
KUNCI3.
会社や学校での評価を気にしない人だと思われる。
4.
聞いたことを間違って理解する人だと思われる。
3
(60) 読書について、筆者の考えに合うのはどれか。
1.
読書によって、学びの習慣を身につけていくことが大切だ。
KUNCI2.
優れた人の本を読むことで、その人に近づくことができる。
3.
新たな目標が見つかったら、その目標に合った本を読むのがいい。
4.
歩むべき方向性を決めるには、具体的なアドバイスの本を読むのがいい。
WACANA / STIMULUS SOAL
紙は私たちの身の回りにあふれているが、日本には一般的に使われている「洋紙」のほかに、古くから使われている「和紙」がある。
洋紙は、安い価格で多量に手に入る針葉樹や広葉樹の、皮を取り除いた幹(注1)の部分を原料とする。一方和紙は、主に楮、三椏、雁皮という木の、皮の部分を使用する。また、洋紙は表面に凹凸が少なく印刷に適しているが、和紙は表面が滑らかでなく印刷には向かないという違いがある。しかし、和紙には丈夫で強く、さらに劣化し(注2)にくいので長期間保存ができるという利点もある。
日本では六世紀ごろか和紙が使用されていたが、明治時代になり洋紙が輸入され始めると洋紙が一気に広まった。手作業で製造されていた和紙に対し、洋紙は早くから製造過程が機械化され、大量生産による安価で安定した供給が可能であったためである。その結果、和紙は洋紙に対抗できなくなり、和紙産業は衰えた。しかし、これをきっかけに和紙の製造過程も機械化が進められた。
現在日本国内で広く用いられているのは洋紙だが、和紙は和紙でなければならない分野で活用されている。書道や絵画だけでなく、その美しさが評価されて壁紙や便箋、封筒などにも利用されており、海外でもその価値が認められている。また、丈夫で傷みにくいという利点を生かして美術作品などの修理・保存にも使われている。今後も残していきたい伝統文化である。
(注1)幹:木の、根から上のほうに伸びて、枝・葉を出す部分
(注2)劣化する: 品質が低下する
4
(61) 和紙の特徴として、筆者が述べているのはどれか。
1.
木の皮を取り除いた幹の部分を原料とし、丈夫で破れにくい。
2.
木の皮を取り除いた幹の部分を原料とし、価格が高い。
3.
木の皮の部分を原料とし、印刷に適している。
4.
木の皮の部分を原料とし、長く保存できる。
KUNCI5
(62) 和紙は洋紙に対抗できなくなりとあるが、なぜか。
1.
和紙は大量に生産することができなかったから
KUNCI2.
和紙は日本国内であまり利用されていなかったから
3.
和紙より洋紙のほうが品質がよかったから
4.
和紙より洋紙のほうが珍しくて人気があったから
6
(63) 和紙について、筆者はどのように考えているか。
1.
和紙の特徴を生かせるような、新しい利用方法を考えていきたい。
2.
海外でも、和紙の価値が認められるようにしていきたい。
3.
洋紙のよさを取り入れて、和紙をよりよいものにしたい。
4.
洋紙にはない和紙のよさがあるから、守っていきたい。
KUNCIWACANA / STIMULUS SOAL
現代の若者は、「温かさ」まで人から与えてもらえるものだと期待している。なにもかも、自分に向かって訪れるものだと信じている。だから、そういうものが自分にやってこないと、相手が悪い、周囲が悪い、社会が悪い、国が悪い、経済が悪い、運が悪い、時代が悪いということになってしまう。①そのような分析もけっこうだが、たとえそれらしい原因を見つけても、解決の方法を見出す(注1)ことはできないだろう。自分のことならなんとかなるが、相手や周囲や社会や国や経済や運や時代は、自分の努力では変えらないからだ。
それなのに、解決策がどこかにないだろうか、と②「検索」する。検索で解決するようなものだったら、「問題」とはいえないことにも気づいていない。
情報化社会において人は、自分の思うとおりにならないのは、なんらかの情報を自分が「知らない」せいだ、と解釈してしまう。必死になってネット(注2)を検索するのも、また、友達の話や、たまたま耳にしたことを簡単に信じてしまうのも、「知る」ことで問題が解決できると信じているせいだ。
検索できるものは、過去に存在した情報だけだ。知ることができるのも、既に存在している知見(注3)だけである。しかし、自分の問題を解決する方法は、自分で考え、模索し(注4)、新たに編み出さなければならない(注5)ものなのである。
自分の生き方に関する問題は、どこかに解決策が書かれているはずがない。検索しても見つかるはずがない。どんなに同じような道に見えても、先輩の言葉が全面的に通用するわけでもない。自分で生きながら、見つけるしかないのである。
(注1)見出す: 見つける
(注2)ネット: インターネット
(注3)知見: ここでは、見方や考え方
(注4)模索する: 探し求める
(注5)編み出す: 生み出す
7
(64) ① そのような分析とはどのような分析か。
1.
自分の期待どおりにならないのは自分以外が原因だと考える。
KUNCI2.
自分の努力では周囲を変えることはできないと考える。
3.
自分が持っていないものは人から与えてもらえると考える。
4.
周囲や社会で悪いことが起こっても自分とは関係ないと考える。
8
(65) ②「検索」するのはなぜか。
1.
自分で考えた解決策が正しいか確認できると思っているから
2.
さまざまな情報を使って解決策を生み出すことができるから
3.
情報を知れば、問題が解決できると思っているから
KUNCI4.
友達の話より信頼できる情報が得られるから
9
(66) 筆者が言いたいことは何か。
1.
検索した情報に頼らずに人とは違う生き方を見つけるべきだ。
2.
周りの人の言葉や情報を生かして自分の問題を解決すべきだ。
3.
自分の問題を解決する方法は自分で考え出すべきだ。
KUNCI4.
自分に必要な情報を探して問題を解決すべきだ。