JLPT N2MODE BACA
JLPT N2 - 2016年12月
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SESI 19 SOAL
内容理解(中文) (Pemahaman Teks Sedang)
次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1.2.3.4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
日本ではよく、「若者はもっと個性を発揮すべきだ」とか、「個性を磨くべきだ」などと言われます。けれど私は、そういう言葉にはあまり意味がないと思っています。
また、日本では「個性」という言葉が主に人の外観に関して使われることにも、私は違和感(注1)を持っています。たとえば、「個性的なファッション、個性的なヘアスタイル」は、「人がアッと驚くような奇抜(注2)なスタイル」であることが多いでしょう。
(中略)
このように考えると、「個性=人より目立つこと」と、多くの人が錯覚(注3)しているのではないかと思います。でも、根本的なことを言ってしまえば、この世に生まれた人間は一人残らず全員、それぞれの個性を持っています。だから、誰かに「磨きなさい」と命令されて、義務のように磨く必要などないのです。
あなたが生まれ持った個性は、明らかにあなただけのものです。世界中に、あなたと同じ個性を持つ人など誰一人としていないのですから、「他の人はどうかな?」とキョロキョロすることは不必要だし、他人の真似をする必要もありません。真似しようとしても真似できないのが、個性というものなのです。
あなた自身が「楽しい、面白い、不思議だ、ワクワクする、ドキドキする」と感じ、心から求めているものを優先すれば、それでいいのです。「磨く」とか「発揮する」などと意識しなくても、自分が本当に好きなもの、興味があることに気持ちが向かっていけば、自分の世界がどんどん広がっていく。それが本当の意味で「個性を磨く」ということです。
(今北純一『自分力を高める』による)
(注1) 違和感: ここでは、なにか違うという感じ
(注2) 奇抜な: 珍しくて目立っている
(注3) 錯覚する: 勘違いする
1
(60) 日本人が使う「個性」という言葉について、筆者はどのように述べているか。
1.
本来の意味とは違う使い方がされている。
KUNCI2.
意味がないと思っている人が多い。
3.
主に若者に対して使われている。
4.
人によって使い方がさまざまだ。
2
(61) 個性について、筆者の考えに合うものはどれか。
1.
他人には理解できないものである。
2.
人より目立つことで発揮できるものである。
3.
人間なら誰でも持っているものである。
KUNCI4.
ファッションを通して主張できるものである。
3
(62) 筆者によると、本当の意味で「個性を磨く」とはどのようなことか。
1.
自分の心に従って、関心があることを追い求めること
KUNCI2.
自分が好きかどうかより、個性的に見られるかどうかを優先すること
3.
周囲の意見を参考に、無理なく自分の世界を広げること
4.
どんな物事にも、楽しさや面白さを見つける努力をすること
WACANA / STIMULUS SOAL
「話し言葉」の最も重要な特徴は、声を使うところにあるのではなく、聞き手が目の前にいるというところにあります。話し手と聞き手は、親しい関係の場合もあれば、初対面の人、行きずり(注1)の人の場合もありますが、少なくとも両者は、そこがどんな場所で、どんな状況であるかについて、一定の共通認識(注2)を持っています。同時に、相手がどういう人であるかについても、ある程度はわかります。
(中略)
ところが「書き言葉」になると、たとえ親しい相手への手紙でも、あちこちで説明が必要になります。自分しか読まないはずの覚え書きでも、時間がたつと書かれた状況がわからなくなりますから、「あとで読み返すかもしれない自分」への最低限の配慮(注3)はしておかなくてはなりません。説明するというのは、「自分には言葉にしなくてもわかっていること」を、わざわざ言葉にする作業ですから、とてもやっかいです。でも、そこがきちんとできていないと、誤解が生じて取り返しのつかない(注4)結果になることもありえます。面とむかって(注5)の話なら、相手が気を悪くすれば急いで謝ることもできますが、手紙だと、怒らせたことに気づかないまま関係が切れる恐れすらあるのです。
ですから、「書き言葉」においては、文字の読み書きという知識に加えて、自分が書いたものを読む相手がどんな情報を必要としているかを推測する(注6)力、そして、その情報を、どんな言い方、どんな順序で提供すれば、わかってもらいやすく、誤解が生じにくいかを考える力が、いかに(注7)大きな意味を持つかが分かっていただけると思います。
(脇明子『読む力が未来をひらく―小学生への読書支援』による)
(注1) 行きずりの人: たまたま出会った人
(注2) 認識: 理解
(注3) 配慮: 気配り
(注4) 取り返しのつかない: もとに戻せば大変な
(注5) 面とむかって: 対面して
(注6) 推測する: ここでは、想像する
(注7) いかに: どんなに
4
(63) 筆者によると、「話し言葉」の重要な特徴とは何か。
1.
話し手と聞き手が声を使って情報を共有するところ
2.
話し手と聞き手の関係が多様であるところ
3.
話し手が聞き手との親しさによって表現を使い分けるところ
4.
話し手が聞き手と場面を共有するところ
KUNCI5
(64) 誤解が生じてとあるが、どのような時に誤解が生じるのか。
1.
読み手に必要な情報を十分に説明していない時
KUNCI2.
読み手が理解していることを再び説明してしまった時
3.
自分のために書いたものを相手に送ってしまった時
4.
気を悪くした相手にきちんと謝らなかった時
6
(65) 「書き言葉」について、筆者の考えに合うのはどれか。
1.
相手がどのような情報を必要としているのかを調べることが大切だ。
2.
何をどのように書けば相手が理解できるかを考えることが大切だ。
KUNCI3.
言い方や順序よりも文字と言葉の正確さを優先させたほうがいい。
4.
読み書きの知識よりも書く内容を重視したほうがいい。
WACANA / STIMULUS SOAL
従来(注1)、旅行業にとって顧客(注2)を喜ばせることは難しくなかった。自分の行ったことがないところに行きたい、見たことがないものを見たい、食べたことのないものを食べたいというのが主なニーズであったし、長い休みの存在自体が旅行の動機になり得たからだ。だから参加者の多くは、そこに行って、そこそこ(注3)の観光ができれば、十分に満足した。旅行会社は、価格を抑えるために人々を大量に効率良く(注4)送客すればよかった。北海道や沖縄、グアムやハワイ、アジアのリゾート地・・・・・・場所の魅力を繰り返し伝えて刺激し続ければそれでよかった。
しかし、そうして多くの人がさまざまな場所に出掛けるようになると、今度はただ行くだけでは満足しなくなる。目的が必要になる。行ってどうするのか、何ができるのかという目的が重要になる。(中略)
この流れは現在も続いており、旅の動機づけとしては重要な視点となっている。ただ、残念ながらそういうことをマス(注5)としてとらえることが、価値観の多様化のなかで難しくなってきている。個々の目的を一つに束ねてマスの企画にすることが難しいのだ。ブームが発生しづらくなっている状況と原因は同じであろう。
(近藤康生『なぜ、人は旅に出るのか』による)
(注1) 従来: これまで
(注2) 顧客: 客
(注3) そこそこの: まあまあの
(注4) 効率良く: ここでは、経費や時間をかけずに
(注5) マス: 集団
7
(66) 筆者によると、これまでの旅はどのようなものだったか。
1.
高くても遠い場所でのんびり過ごせればよかった。
2.
経験したことのないことができればよかった。
KUNCI3.
気に入った場所に繰り返し行ければよかった。
4.
近くて安い場所に短期間に行ければよかった。
8
(67) 筆者によると、客は旅で何を重視するようになってきたか。
1.
一回の旅行でさまざまな場所へ行けるかどうか
2.
観光するだけで満足できるかどうか
3.
行ってしたいことができるかどうか
KUNCI4.
新しい場所へ行けるかどうか
9
(68) 筆者によると、旅行会社が難しいと感じている点は何か。
1.
個々のニーズに合った団体旅行を考え出すこと
KUNCI2.
魅力を感じてもらえる場所を探し続けること
3.
旅行に行こうという気持ちにさせること
4.
価格を抑えた団体旅行を企画すること