JLPT N2MODE BACA
JLPT N2 - 2016年07月
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SESI 19 SOAL
内容理解(中文) (Pemahaman Teks Sedang)
次の(1)から(3)の文章を読んで、後の問いに対する答えとして最もよいものを、1・2・3・4から一つ選びなさい。
WACANA / STIMULUS SOAL
以下は、絵本の選び方について述べた文章である。
たいへん有効な一つの方法は、絵本を見るとき、子どもと同じやり方、つまり、字は読まず、絵だけで物語を追っていくというやり方で、絵本を見ていくことです。わたしも、新しい本を手にしたときは、かならずこのやり方で見ることにしていますが、そうすると、いろんなことが、とてもよくわかってきます。
字にたよらず絵だけ見ることは、わたしたちの心を、必然的に(注1)、単純で具体的な考え方のレベルにとどめて(注2)くれますし、当然のことながら、絵の中に意味をさぐろうとする心の働きを強めてくれます。そうして見ていくと、絵それ自体が何かを語りかけてくれる場合と、文を読んでからでなければ何の意味ももたない、いわば装飾的な(注3)働きしかしていない場合とが、実にはっきりしてきます。絵が何かを語りかけてくれないものは、ほんとうの意味では絵本とはいえないので、こうして見ていくと、体裁(注4)は絵本でも、①絵本とは呼べないものが少なくないことがわかってきます。(中略)
また絵だけを丹念に(注5)見ていると、絵のもつ雰囲気も調子も、文と合わせ見るときより、よくわかる気がします。そして、それをつかんだあとで文を読むと、絵と文の関係がしっくりいっている(注6)かどうかが、はっきりわかります。登場人物の服装とか、背景(注7)とかの具体的な事実が、文と絵で違っていることがいけないのはもちろんですが、絵全体の調子やムードが、物語のそれと合わないのは、絵本としては、②大きな欠点です。
(松岡享子・東京子ども図書館『えほんのせかい こどものせかい』による)
(注1)必然的に:ここでは、必ず
(注2)〜にとどめる:〜のままにする
(注3)装飾的な:飾りのような
(注4)体裁:形式
(注5)丹念に:細かく注意しながら
(注6)しっくりいく:よく合う
(注7)背景:ここでは、後ろの景色
1
筆者によると、字を読まないで絵だけで絵本を見るとどうなるか。
1.
字を読むより感動できる。
2.
字を読むより物語がよくわかる。
3.
絵を見て自由に物語を作ろうとする。
4.
絵の中から意味を見つけようとする。
KUNCI2
①絵本とは呼べないものとはどのようなものか。
1.
絵だけでは何も伝わってこないもの
KUNCI2.
絵がないと、文の意味がわからないもの
3.
絵と文の意味が合っていないもの
4.
絵と文を一緒に見ても、面白くないもの
3
②大きな欠点とは何か。
1.
絵の雰囲気や調子がつかみにくいこと
2.
絵の具体的な部分が、絵全体と合っていないこと
3.
絵と物語の、雰囲気や調子が異なること
KUNCI4.
物語としてあまり感動を与えられないこと
WACANA / STIMULUS SOAL
長い間水の中にいると手足の指にたくさん「しわ」ができる。このしわを見たことがない人はいないだろう。私はこれまで、このしわは単に皮膚が水分を吸収し膨らんでできたもので、何の役割もないと思っていた。ところが、①そうではないという記事を読んだ。滑り止めの役割を果たしているというのだ。
この記事は、ある論文の実験結果をもとに書かれていた。②実験は次のように行われた。ひとつの容器に小さなガラス玉を入れ、それを指でつかんで別の容器に移し替えるのにかかる時間を計る。ガラス玉が入っている容器には、水入りのものと水なしのものが準備された。また、手はしわがある状態とない状態で、それぞれのかかる時間が計測された。しわは、ぬるま湯に手を浸すことで発生させた。結果は次のようなものである。
まず水の有無について見てみると、水入りの容器から移し替えるより、水なしの容器から移し替えるほうが速い。次に水入り、水なしの各条件において、しわの有無の違いによる結果を見てみると、水なしの場合、しわがあってもなくても大した差はない。しかし、水入りの場合、しわがあるほうが速い。以上の結果から、実験者は、しわは水中などぬれた環境で物をつかみやすくするためにできるようになった可能性があると述べているそうだ。
しかし、どうなのだろうか。滑り止めのためであれば、水に入れたらすぐにしわができないとおかしいのではないだろうか。しわの役割を知るためには、新たな実験を待たなければならない。
4
①そうではないとあるが、どういうことか。
1.
「しわ」は長い間水の中にいるとできるわけではない。
2.
「しわ」はすべての人にできるというわけではない。
3.
「しわ」には滑り止めの役割があるわけではない。
4.
「しわ」に役割がないわけではない。
KUNCI5
②実験で最も時間がかかったのはどの場合か。
1.
容器に水があり、「しわ」がある場合
2.
容器に水があり、「しわ」がない場合
KUNCI3.
容器に水がなく、「しわ」がある場合
4.
容器に水がなく、「しわ」がない場合
6
筆者は記事を読んでどのように考えているか。
1.
「しわ」ができるまでに時間がかかるので、滑り止めだと決めるにはまだ早い。
KUNCI2.
「しわ」ができるまでに時間がかかるが、滑り止めである可能性が高いだろう。
3.
「しわ」があっても滑るので、滑り止めだと決めるにはまだ早い。
4.
「しわ」があると滑りにくいので、滑り止めである可能性が高いだろう。
WACANA / STIMULUS SOAL
以下は、企業の経営について書かれた文章である。
いろんな規則や罰則(注1)を作って、社員をがんじがらめにして(注2)ひたすら働かせるというタイプの経営者も、まあ今時は少ないとは思うが、まだいることはいる。①そういうやり方が間違っていると思うのは、たとえそれで社員の労働力を物理的に100パーセント引き出すことができたとしても、そのかわり精神面での労働力を捨てることになるからだ。
精神面での労働力というのは、たとえば創意工夫する(注3)能力だ。強制的に(注4)仕事をさせるやり方では、人の創意工夫の能力を引き出すことはできないのだ。人間の心は、自由なときにその本来の能力を発揮する。楽しんで、興味を持って何かをしているとき、人はいろんなアイデアを思いつく。(中略)
そして、どんな仕事であろうとも、人間のする仕事には、この創意工夫の才能が重要な役割を果たす。一日中、ひたすらネジを締める仕事であっても、だ。どうすれば不良品を減らせるか、どうすれば作業効率(注5)を上げられるか。たとえばQC活動(Quality Control:品質管理のこと)を通して、作業する人が自分たちで②そういうことを積極的に考えるようになるシステムを創(つく)り上げたからこそ、日本の製造業は世界一になれたのだ。
そしてそういう能力を引き出すためには、従業員にとって、そこで働くことが本当の意味で自分のためになるという環境を作ることが欠かせない。
本人の幸せと会社の業績(注6)が一致すれば、愛社精神なんてものは自然に育つ。強制なんかしなくても、従業員はプライドを持って心から会社のために働こうと思う。
(高田靖助『ご飯を大盛りにするオバチャンの店は必ず繁盛する―絶対に失敗しないビジネス経営哲学』による)
(注1)罰則:違反したときに従わなければならない規則
(注2)がんじがらめにする:ここでは、縛る
(注3)創意工夫する:新しいアイデアを考え出す
(注4)強制的に:無理やり
(注5)作業効率:ここでは、作業を進める速度
(注6)業績:仕事の成果
7
①そういうやり方が間違っていると思うのはなぜか。
1.
社員からアイデアが生まれなくなるから
KUNCI2.
社員のアイデアが採用されなくなるから
3.
社員の物理的な労働力が無駄になるから
4.
社員が会社を辞めたいと思うようになるから
8
②そういうこととは何か。
1.
仕事の楽しみ方
2.
よりよい仕事の仕方
KUNCI3.
単純な作業を減らす方法
4.
世界一の会社になる方法
9
筆者によると、経営者が社員の能力を引き出すために必要なことは何か。
1.
社員に自分の能力を高める方法を教えること。
2.
社員に仕事に対してプライドを持つ大切さを教えること
3.
社員が集中して仕事に取り組める環境を作ること
4.
社員自身が働き続けたいと思える環境にすること
KUNCI